【3月5日 AFP】欧州連合(EU)は4日、カフェやレストランでの使い捨てプラスチック製品の使用を2030年以降禁止することで暫定的に合意した。

 加盟国27か国および議員らは、域内で出るプラスチック製包装ごみを2030年までに18年比で5%減らすことを目指す法案について、暫定合意した。法案は、35年には10%減、40年には15%減を目指す内容となっている。

 飲食業界で使われるプラスチック製品をめぐっては、ファストフード大手と製紙業界による激しいロビー活動もあり、交渉では焦点となっていた。製紙業界は、再生紙や持続可能な森の木から作った紙製包装の方がプラスチック製品よりも環境に優しいと主張していた。

 規制の対象となる使い捨てプラスチック製品には、未加工の果物や野菜の包装、塩コショウや砂糖の小分け袋、化粧品のミニボトル、空港でスーツケースに巻き付けるフィルムなども含まれている。

 今後、法律として成立するには加盟国政府と欧州議会(European Parliament)での承認が必要となる。(c)AFP