【3月5日 AFP】英ロンドン警視庁(Metropolitan Police Service)は4日、警察官と口論になったサッカー女子オーストラリア代表FWサム・カー(Sam Kerr、30)選手を、人種差別的ハラスメントの容疑で訴追したと発表した。

 当局の発表によると、女子のサッカー界で最も注目を集め、最高給取りでもあるカー選手は、2023年1月にロンドンで起きた事件を受けて訴追された。事件は、警察官が「タクシー料金に関する苦情」に対応したことが発端になったという。

 イングランド女子スーパーリーグのチェルシー(Chelsea)に所属するカー選手は「脅迫的、虐待的、侮辱的」な行為を規制する法に基づいて訴追されており、罰金または拘留刑が科される可能性がある。検察はAFPに対し、カー選手が容疑について無罪を主張していると述べた。

 英メディアによると、裁判は来年2月に行われるという。

 カー選手は今年1月、膝の前十字靱帯(じんたい)を断裂する重傷を負って戦列から離れており、今回の訴追とともに今夏のパリ五輪出場に向けて暗い影を落としている。(c)AFP