【3月4日 AFP】フランスのエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領は2月29日、パリ五輪・パラリンピックへ向けてセーヌ(Seine)川が浄化されたことを強調する取り組みの一環として、自らが泳いでみせると発言した。

 パリ北部にある選手村の落成式に出席したマクロン氏は記者団に対し、「泳ぐつもりだが、日程は教えない。あなた方がいる危険があるから」と笑顔で語った。

 7月26日に開幕する五輪・パラリンピック期間中、オープンウオータースイミングとトライアスロンの競技で使用されるセーヌ川の水質改善は、時間との戦いになっている。

 当局はセーヌ川とその支流マルヌ(Marne)川の水質を改善するために、14億ユーロ(約2300億円)を費やし下水と雨水の処理施設を改良した。だが、昨年セーヌ川で行われた三つのテスト大会は、高レベルの大腸菌が検出されたために中止に追い込まれた。

 マクロン氏以外にパリのアンヌ・イダルゴ(Anne Hidalgo)市長も、五輪開催前にセーヌ川に入ると約束している。

 市長室では五輪終了後、セーヌ川に3か所の公共水浴場を造る計画。実現すれば、1923年に禁止されて以来、初めてセーヌ川での遊泳が合法となる。(c)AFP