【2月23日 AFP】サッカースペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)に所属するMFトニ・クロース(Toni Kroos)が22日、母国開催となる今夏の欧州選手権(UEFA Euro 2024)を前に代表に復帰すると発表した。

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  34歳のクロースは2014年のW杯ブラジル大会(2014 World Cup)で優勝を経験するなど、ドイツ代表として通算106試合に出場した実績を持つが、イングランドに決勝トーナメント1回戦で敗れた前回の欧州選手権を最後に代表から退いていた。

 クロースは自身のインスタグラムで「3月から再びドイツ代表でプレーする」と発表し、「監督から求められたからであり、自分もそれを望んでいる」と説明。「欧州選手権では、今大半の人が考えているよりも、はるかに多くの可能性がチームにはあると確信している」とつづった。

 その一方で、自身の弟とのポッドキャスト番組では「自分は救世主ではない」と強調し、「その考えはすぐに捨てられる。自分は他の選手と一緒にプレーする小さな歯車だと思っている」と述べた。

 W杯で4度の優勝を誇るドイツ代表だが、近年は苦戦が続いており、直近のW杯は2大会連続でグループステージ敗退。22年のカタールW杯後は11試合でわずか3勝となっており、その間にハンジ・フリック(Hansi Flick)前監督が同代表では史上初となる解任に追い込まれ、後任のユリアン・ナーゲルスマン(Julian Nagelsmann)監督も就任後4試合でわずか1勝にとどまっている。

 クロースは3月のフランスとオランダとの親善試合から代表に復帰するとみられる。(c)AFP/Daniel WIGHTON