【1月29日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2024)の男子シングルスで準優勝に終わったダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev)が、今大会は過去最も体力的に厳しかったと明かしつつ、四大大会(グランドスラム)決勝で敗れることへの悔しさをにじませながらも前向きな言葉を残した。

 大会第3シードのメドベージェフは28日の決勝で第4シードのヤニック・シナー(Jannik Sinner、イタリア)に6-3、6-3、4-6、4-6、3-6の逆転で敗戦。最初の2セットを奪う最高の滑り出しを見せたが、第3セットから失速し、最後は力尽きた。

 今大会はこれが自身4度目のフルセットマッチで、さらに二つの4セットマッチをこなす過酷な勝ち上がりとなっていた中、試合後の会見でキャリアで最も厳しい大会だったかと問われると、「圧倒的にね。信じられないよ」と認めた。大会期間中はホベルト・ホルカシュ(Hubert Hurkacz、ポーランド)に勝利した準々決勝の翌日が「最悪」のコンディションで、決勝前日の練習でも本番で「動けるか」どうか疑うような状態だったと明かした。

 全豪オープンでは2022年大会でも決勝に進出し、その時も2セットアップから逆転を許してラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)に敗れていたが、当時とは「気持ちも状況も違う」と強調し、「今は自分の未来と現在のためにできることを全てやっている。だからこそ決勝まで来ることができた」と述べた。

 さらに、優勝を目前にして逃すのがつらいことに変わりはないとしながらも「前向きなことを見つけなくてはならない」とし、「その前向きなこととは、準優勝はベスト4やベスト8より良いということだ」と語った。(c)AFP