全北大学共同研究チーム=全北大学提供(c)news1
全北大学共同研究チーム=全北大学提供(c)news1

【01月24日 KOREA WAVE】韓国・全北(チョンブク)大学の研究チームが肥満を防止できる特定タンパク質を突き止め、学術誌「ネイチャーメタボリズム」最新号で発表した。新たな標的治療剤の開発可能性を提示するもので、学界の注目を集めている。

同大学によると、たんぱく質の一種である「P21-ActivatedKinase(PAK4)」を抑制すれば、体内で脂肪が貯蔵されず、ガラス脂肪酸に分解されることを確認した。

成均館(ソンギュンガン)大学やソウル大学なども参加した共同研究チームは、分解された遊離脂肪酸が「FABP4」というたんぱく質と結合して細胞の外に出ることに着目。PAK4がFABP4の特定アミノ酸残基をリン酸化すると脂肪分解酵素であるHSLと結合できず、HSLによる脂肪分解を抑制することを発見した。

この結果は、FABP4の機能調節を初めて明らかにしたという点と、PAK4抑制剤が肥満の新たな治療標的になりうることを提示したという点で意義が大きい。全北大学薬学部のペ・ウンジュ教授は「肥満関連診断と治療剤開発の良い基盤研究になると期待している」と話した。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News