【1月24日 AFP】ノルウェー国王ハラルド5世(King Harald V、86)は23日、デンマークの女王マルグレーテ2世(Queen Margrethe II、83)が生前退位して以来、初めて公の場で発言し、生前退位する予定はないと改めて表明した。在位33年のハラルド5世は欧州の君主で最高齢で、来月21日に87歳になる。

 ノルウェーメディアによると、ハラルド5世はホーコン皇太子(Crown Prince Haakon)を伴い首都オスロのプレスセンターを訪れた際、「私は議会で即位の宣誓を行った。それは一生続くものだ。有言実行を貫く」と話した。

 ハラルド5世はつえを手放せず、近年は心臓手術を受けたり、呼吸器疾患や感染症で入院したりするなど、健康状態や加齢を不安視されており、はとこのマルグレーテ2世に続き生前退位するのではないかとの臆測が浮上している。

 マルグレーテ2世は、生前退位はしないと繰り返し表明していたが、昨年の大みそかにテレビ中継された恒例のスピーチで、退位を突然発表し、デンマーク国民を驚かせた。今月、息子のフレデリック皇太子(Crown Prince Frederik、55)が国王フレデリック10世(King Frederik X)として即位した。

 映像は2018~2022年撮影の資料映像。(c)AFP