【01月16日 KOREA WAVE】
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韓国の会社員ソーシャルプラットフォーム「ブラインド」は15日、韓国労働研究院と共同で開発した会社員幸福度指標「ブラインド指数(BIE:Blind Index of Employees’ Happiness)」の調査結果を発表した。国内主要グループ企業で、ネイバーが在職者に最も高い評価を受けた一方、前年度1位の「カカオ」は大幅に指数が下落した。

また、韓国の会社員の平均幸福度は調査が始まった2018年以後、一度も50点を超えることができなかった。高いストレス水準と低い職務満足度が主な原因に挙げられる。

今回の調査には国内の会社員5万216人が参加した。幸福度上位10%企業と下位10%企業間の指数格差は2.5倍で、昨年より拡大した。上下位グループで最も大きな格差を見せた項目はストレスと職務満足度だった。

◇医師、薬剤師、弁護士

個別企業のうち、在職者に最も高い評価を受けた企業は韓国原子力安全技術院(82点)だった。大学明日▽グーグルコリア▽SAPコリア▽シゴシスコリア▽ネイバーウェブトゥーン▽タングン▽韓国中部発電▽クアルコムコリア▽ネクソンゲームズ――も70点以上の評価を受けた。在職者評価の上位10社のうち4社が外資系企業だった。

主要グループ会社の中で指数が最も高かったのはネイバー(62点)だった。ネイバーウェブトゥーン、ラインプラス、ネイバーなど系列会社の大部分が高い評価を受けた。前年度の指数が最も高かったカカオ(39点)は指数が下落し、韓国全体の平均を超えることができなかった。

職群別では▽医師(60点)▽薬剤師(59点)▽弁護士(59点)――など、専門職が最も高い幸福度を示した。軍人(30点)とジャーナリスト(34点)が最も低い幸福度を記録した。軍人(30点)は在韓米軍(51点)に比べて幸福度が低かった。

◇人が企業を選択する時代

構成員の幸福度は企業の市場価値や株式収益率とも密接な関連があることが明らかになった。

4年間のブラインド指数を分析したソウル大学経営学科のシン・ジェヨン教授のチームによると、職務満足度と組織没入度が企業の成果に主要な影響を及ぼす要因であることがわかった。構成員の職務満足度と組織没入度が10点増加する時、企業の市場価値は平均値と比べそれぞれ4.2%、4.5%上昇した。このような関連性は企業の研究費投資割合が高いほど、人的資源規模が大きいほど明確だった。

シン教授は「伝統的な観点では、構成員の満足度に投資するのは財務成果の低下につながるとしていた。しかし、研究開発能力、ブランドパワーなどの無形資産が重要になり、個人が企業価値に及ぼす影響がはるかに大きくなった今の知識基盤経済で、構成員の満足度向上は企業の財務成果の創出に欠かせない」とみる。

韓国社会の人口構造を見ると、企業が人を選択する時代が過ぎ、今や人が企業を選択する時代になった。企業は満足度の低いメンバーに関心を持たなければならない。構成員に投資する企業だけが未来に生き残るだろう――とも指摘した。

毎年5万人以上の会社員標本を収集するブラインド指数は、各企業在職者が仕事、関係、文化の3つの領域に対する幸福度を評価する。実際の在職者比応答標本が一定比率以上の場合に限り、その年の企業結果を公開する。今回の調査は2023年6月28日から11月28日まで韓国ブラインドアプリを通じて実施された。

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