イ・ピルヒさんが書いた手紙(安東市提供)(c)NEWSIS
イ・ピルヒさんが書いた手紙(安東市提供)(c)NEWSIS

【12月20日 KOREA WAVE】韓国慶尚北道安東市(キョンサンブクド・アンドンシ)のお年寄りが、空き瓶を売ってためたお金を行政に寄付した。地元に住むイ・ピルヒさん(85)で、今月5日、現金30万ウォン(約3万3000円)と自筆の手紙を持って行政福祉センターに贈った。

お金は今年1年かけてゴミ捨て場で集めた空き瓶を販売して作った15万ウォン(約1万6500円)と、子どもたちからもらった小遣い15万ウォンを合わせたもの。生活費を節約してコツコツためたという。

幼いころ勉強もできず、文字は福祉館のハングル教室で学んだ。字は上手ではなかったが、手紙には愛情があふれていた。

「この年になるまで良いことを一度もできませんでした。5人兄弟を育てるのに必死で、他人に一口のご飯も1着の服も差し上げたことがありません。しかし今は、子どもたちも金持ちではないけれど、おなかをすかせることはなく、寒い思いをせずに眠ることができます。少ないお金ですが、人生で初めて、恵まれない子どもを助けたい」

どこに持って行けばいいかわからないため、地元の有力者を訪ねたという。

寄付金は慶北(キョンブク)社会福祉共同募金会を通じて貧しい人たちの支援に活用される。

(c)MONEYTODAY/KOREA WAVE/AFPBB News