運行中の南山ケーブルカー(c)news1
運行中の南山ケーブルカー(c)news1

【12月17日 KOREA WAVE】ソウル市はこのほど、過去に2回失敗した南山(ナムサン)ゴンドラ造成事業の基本計画を再び策定し、設計・施工の入札を公告した。2025年11月の運行開始を予定している。完成すれば60年余り続いた民間ケーブルカー(日本のロープウエー)の独占が終わる。ただ、環境団体が強く反発しており、曲折も予想される。

南山はソウル市街の南にそびえる海抜263メートルの山で、頂上に高さ237メートルのNソウルタワーが建つ。民間企業の韓国索道工業が1962年から山麓と頂上を結ぶケーブルカーを運行してきた。

市は2008年と2015年にもゴンドラ推進を打ち出したが、環境問題などで断念した。しかし、2021年から頂上への観光バス乗り入れが制限され、ケーブルカーだけでは移動手段が足りなくなった。再推進はこうした事情を受けたものだ。

同社はケーブルカー事業で年間100億ウォン(1ウォン=約0.11円)以上を売り上げているが、国有地使用料は3000万~4000万ウォンとされる。公共資産を利用して民間企業が60年以上も利益を独占していることも再推進の背景にある。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News