【12月17日 AFP】ベルギーで16日、脱化石燃料を訴える環境保護団体の連合「コードレッド(Code Red)」の活動家数百人が、中国電子商取引大手アリババ(Alibaba、阿里巴巴)の物流拠点を封鎖したほか、プライベートジェット機の運航を妨害した。

 コードレッドは、抗議活動は航空業界の妨害が目的だとしている。多数の参加者が警察に拘束されたという。

 コードレッドによると、封鎖されたのはリエージュ(Liege)にあるアリババの物流拠点。中国から届いた商品の荷下ろしができず、トラックも出ていくことができない状態だという。

 またアントワープ(Antwerp)では、プライベートジェット機の運航を妨害したとしている。活動家700人が拘束されたが、今も40人が抗議活動を続けている。

 アントワープの現場にいたAFP記者によると、白色のつなぎ服に身を包んだデモ参加者らが施設に突入を試みると、警察が催涙ガス弾を発射、参加者を拘束した。

 アリババは2021年、欧州拠点としてリエージュに3万平方メートルの広さの物流施設を開設した。

 コードレッドの活動家は声明で、リエージュ空港は欧州でも急速に拡大している空港で、多額の公金が投入されており、農地数百ヘクタールが開発により損害を受けていると非難した。(c)AFP