IOC、ロシア選手のパリ五輪参加を容認 中立条件に
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【12月9日 AFP】国際オリンピック委員会(IOC)は8日、ウクライナに侵攻するロシアと同盟国ベラルーシの選手について、中立の立場での2024年パリ五輪参加を認めると発表した。
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侵攻を積極的に支持しないことや、軍または治安機関に所属しないことを条件とし、団体種目は認めない。また、大会期間中の会場などでは両国の国旗や国歌などの使用を禁止し、政府関係者も招待しない。
IOCによれば、中立での出場資格を満たしている選手の数は、現時点でロシアが8人、ベラルーシが3人のみだという。
IOCの決定に対し、ロシアのオレグ・マティツィン(Oleg Matytsin)スポーツ相は「差別的」だと反発しつつ、基準を満たした選手はパリ五輪に参加すると述べた。
ウクライナへの侵攻が始まった2022年2月以降、ロシアとベラルーシの選手は多くの競技で制裁を受けてきたが、IOCは3月、侵攻を支持しないことや軍との関係を持たないことを条件に全面的な処分を緩和し、中立の立場での出場を容認していた。
5日には各国際競技連盟(IF)と五輪委員会(NOC)の代表が、両国勢の中立でのパリ五輪参加を「できる限り早く」認めるよう要請していた。
この1年で一部の五輪競技は制限を緩和し、一定の条件の下で、両国選手の競技復帰を容認していたが、陸上などでは依然として認められていない。ワールドアスレティックス(World Athletics、世界陸連)のセバスチャン・コー(Sebastian Coe)会長はIOCの決定を受け、陸上競技では中立選手のパリ五輪参加を認めないとの立場を示している。(c)AFP