【12月1日 AFP】イスラエルのエリ・コーエン(Eli Cohen)外相は11月30日、スペインのペドロ・サンチェス(Pedro Sanchez)首相がパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)でのイスラエルの軍事作戦について、合法性を疑問視する発言を繰り返していることに抗議し、駐スペイン大使を召還すると発表した。

 コーエン氏はX(旧ツイッター)への投稿でサンチェス氏の発言について、「言語道断だ。根拠のない主張をまたもや繰り返した」と非難した。

 サンチェス氏は11月30日のスペイン公共テレビのインタビューで、イスラエルのガザでの軍事作戦の合法性に「深刻な疑念」を抱いていると述べた。イスラエル当局者が匿名を条件にAFPに明かしたところによると、サンチェス氏がそうした見解を表明するのは「初めてではない」。

 サンチェス氏は「(イスラエルは)国際人道法に基づき行動する必要があるが、われわれが目にしている映像や、特に子どもたちの死者が増えていることから、深刻な疑念を抱いている」と述べた。

 イスラエルは駐トルコ大使と駐南アフリカ大使も、首脳のガザ紛争をめぐる発言を受けて召還している。(c)AFP