【11月28日 AFP】米国防総省は27日、イエメン沖で前日、タンカーが拿捕(だほ)された事件に関し、ソマリア人とみられる5人を拘束したと発表した。

 拿捕されていたのはイスラエル系企業が所有するタンカー「セントラルパーク」。5人は米駆逐艦などからの明け渡し要求を受け、離船した。

 国防総省のパット・ライダー(Pat Ryder)報道官は記者団に、「武装した5人は小型ボートで逃走を試みたが、(駆逐艦)メイソン(USS Mason)が追尾し、投降させた」と明らかにした。

 5人はソマリア人とみられるとし、「海賊行為に関連した事件であることは明らか」だと指摘した。

 同武装グループが乗っ取りを試みた後、イランが支援するイエメンの反政府勢力フーシ派(Huthi)の支配地域から弾道ミサイル2発が発射された。

 ライダー氏は、ミサイルはメイソンおよびセントラルパークから約18キロの地点に着弾したが、被害はなかったとした。拿捕とミサイル発射の関連性については言及しなかった。(c)AFP