【11月20日 AFP】イランが支援するイエメンの反政府勢力フーシ派(Huthi)は19日、紅海(Red Sea)で「イスラエル船を拿捕(だほ)した」と発表した。一方、イスラエル首相府は拿捕されたのは同国の船舶ではなく、日本企業が運航する船舶だとしている。

 フーシ派のヤヒヤ・サリー(Yahya Saree)報道官はX(旧ツイッター)で、「イスラエル船を拿捕し、イエメン沿岸に移動させた」と発表。

「(パレスチナ自治区)ガザ地区(Gaza Strip)への侵略と、ガザおよびヨルダン川西岸(West Bank)にいるパレスチナ人同胞に対する忌むべき犯罪に終止符が打たれるまで、わが勢力は敵であるイスラエルへの軍事作戦を継続する」と主張した。

 イエメンの海運関係者は、フーシ派が「商業船を拿捕」し、支配下にある沿岸都ホデイダ(Hodeida)のサリフ(Salif)港に移動させたと証言した。

 一方、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は同国の船舶ではないと否定。「英企業が所有し、日本企業が運航している船舶がイランの手引きでイエメンのフーシ派に乗っ取られた」としている。「ウクライナ人やブルガリア人、フィリピン人、メキシコ人などさまざまな国籍の25人が乗っている」として、「国際船舶に対するイランの攻撃」を非難した。

 日本のメディアは、日本郵船(NYK Line)が国土交通省に対し、自動車運搬船「ギャラクシー・リーダー(Galaxy Leader)」が乗っ取られたと報告したと伝えている。(c)AFP