ガザでの衝突が呼び水に 西岸で増える次世代の戦闘員
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■「きっと私の後を継いでくれるだろう」
モスク向かいの一角では、真新しいアンモベストを着用した若者がこわばった表情で立っていた。そのすぐ近くで、武装勢力の仲間がイスラエル軍の急襲により殺害されたのだという。
10月7日の急襲で「われわれの士気は高まった」とその若者は言う。手に持つ銃には死亡した別の戦闘員を弔うペンダントがぶら下がり、彼の指は引き金の近くに置かれていた。
「西岸での抵抗は加速度的に増加している」
一方のイスラエル軍は、ジェニンで「武装した襲撃者」との戦闘があったばかりで、「数人」を殺害したと述べた。
イスラエル軍はさらに、「爆発物を投げてきた武装集団」を空爆した後に銃撃戦となり、道路脇に仕掛けられていた「使える状態」の爆発物を複数見つけたと発表した。
取材当時、道路上には「ハリネズミ」と呼ばれる対戦車障害物があちこちに置かれていた。ハリネズミは踏みつけられた跡が見られたが、地元住民によると、これはイスラエル軍のブルドーザーによるものだという。
武装勢力の若い戦闘員は「私はわれわれの大義の正義を信じ、戦う。殺されたら天国に行く運命だ」「将来、もし私に子どもができたなら、きっと私の後を継いでくれるだろう」と述べる。