【11月6日 AFP】23F1第21戦サンパウロGP(Sao Paulo Grand Prix 2023)は5日、決勝が行われ、レッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)が最多記録を更新するシーズン17勝目を挙げた。

 インテルラゴス・サーキット(Interlagos Circuit)に満員の観客が詰めかけたレースは、アクシデントが連続する展開となったが、フェルスタッペンはマクラーレン(McLaren)のランド・ノリス(Lando Norris)の序盤の攻勢をしのぐと、ノリスに8秒277差をつけて勝利した。

 フェルスタッペンはこれでキャリア通算52勝となり、通算勝利数でアラン・プロスト(Alain Prost)を上回った。

 二人の後ろでは、アストンマーティン(Aston Martin F1)のフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)がレッドブルのセルヒオ・ペレス(Sergio Perez)を0秒053上回り、3位に食い込んだ。両者はラスト数周でスリリングなバトルを繰り広げたが、最後は競り合いながらフィニッシュラインへ向かう中でアロンソがわずかに勝り、表彰台に上がった。

 アストンマーティンのランス・ストロール(Lance Stroll)が5位に入り、フェラーリ(Ferrari)のカルロス・サインツ・ジュニア(Carlos Sainz Jr.)、アルピーヌ(Alpine F1)のピエール・ガスリー(Pierre Gasly)がこれに続いた。

 メルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)はレースを通じでタイヤの消耗に苦しみ、8位となった。アルファタウリ(AlphaTauri)の角田裕毅(Yuki Tsunoda)は9位に入り、10位はアルピーヌのエステバン・オコン(Esteban Ocon)だった。

 サインツの同僚シャルル・ルクレール(Charles Leclerc)は不運にもフォーメーションラップでコースアウトし、バリアーに衝突してフロントウイングが破損したため、棄権を強いられた。

 またスタート直後には、ウィリアムズ(Williams)のアレクサンダー・アルボン(Alexander Albon)とハース(Haas F1 Team)のケビン・マグヌッセン(Kevin Magnussen)がクラッシュ。両者ともに負傷はなかったが、赤旗が振られた。(c)AFP