【10月29日 AFP】23-24スペイン1部リーグは28日、第11節の試合が行われ、FCバルセロナ(FC Barcelona)とレアル・マドリード(Real Madrid)の伝統の一戦「エル・クラシコ(El Clasico)」は、ジュード・ベリンガム(Jude Bellingham)が2得点を挙げたレアルが2-1で逆転勝利を収めた。

 試合はホームのバルセロナがイルカイ・ギュンドアン(Ilkay Gundogan)のゴールで先制したが、レアルはベリンガムの強烈なミドルシュートで追いつくと、迎えた後半アディショナルタイム2分、ゴール前のベリンガムが相手ファンを沈黙させる2点目を決めた。

 バルセロナは枠に当たるシュートが2回あり、試合も支配していたが、リーグ得点王のベリンガムがこの日も手のつけられないプレーを披露し、自身初のクラシコで間違いなく爪痕を残した。ベリンガムはこれで今季リーグ戦10点目、公式戦13戦13ゴールに到達し、レアル加入から驚異的なペースで得点を量産している。

 勝利したレアルはジローナ(Girona FC)を得失点差で上回る首位をキープし、3位バルセロナは両チームとの勝ち点差が4に開いた。

 ベリンガムはクラブ公式チャンネルで「こうした逆転勝ちは大好きだ。少し心臓に悪いが、いつだってプレイしていてとても楽しい」と話し、「みんな諦めなかったし、勝ててすごくうれしい」と喜んだ。

 カルロ・アンチェロッティ(Carlo Ancelotti)監督も試合を決めた20歳のベリンガムについて、「まるでベテランのようだ。同点ゴールは試合の流れを完全に変えた」と話し、「きょう驚いたのはシュートだ。いつもはペナルティーボックスの中に入っていくが、きょうはエリア手前からとてつもないゴールを決めた」とたたえた。

 対するバルセロナは、内容はよかった中で勝ち点を取り逃したことを信じられずにいる。

 シャビ・エルナンデス(Xavi Hernandez)監督は「この試合のまとめはシンプルだ。われわれはいい60分を過ごして1点を決め、相手は20~25分流れをつかんで2点を決めた」と話し、「きょうのレアルの勝利は不当だと思う。彼らはこちらよりもはるかに効率的だった。そこが大きな違いだ」と続けた。(c)AFP/Rik Sharma