【10月23日 AFP】男子ゴルフのLIVゴルフリーグ(LIV Golf League)は22日、団体戦形式のシーズン最終戦最終日が米フロリダ州マイアミのトランプ・ナショナル・ドラール・ゴルフクラブ(Trump National Doral Golf Club、パー72)で行われ、ブライソン・デシャンボー(Bryson DeChambeau、米国)率いるチームが合計11アンダーで優勝を飾った。

 チームはアニルバン・ラヒリ(Anirban Lahiri、インド)がベストスコアの「65」をマークするなどし、バッバ・ワトソン(Bubba Watson、米国)がリーダーを務めるチームに2打差、ホアキン・ニーマン(Joaquin Niemann、チリ)のチームに5打差をつけた。

 自身も「67」を記録したデシャンボーは「自分のチームにこれ以上なく満足だ。みんながむしゃらに頑張ってくれた」とねぎらった。

 この後オフに入るLIVゴルフだが、今後は不透明となっている。

 記録的な賞金と少ない大会数をアピール材料に、米ツアー(PGA Tour)の選手を多く引き抜いたLIVゴルフは、昨季は米ツアーと激しく対立した。

 今季は6月に両者の事業統合の枠組みに関する合意が成されたが、12月31日の期限が近づく中で、最終合意はまだ行われておらず、最終的にはタイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)ら米ツアーの方針委員会による承認が必要となる。

 さらに報道では、いくつかの企業グループが米ツアーへの投資を検討していると伝えられており、米ツアーがLIVゴルフを後援するサウジアラビアの政府系基金パブリック・インベストメント・ファンド(PIF)抜きで新たな収入源を見つける可能性がある。

 フィル・ミケルソン(Phil Mickelson、米国)は、来季はさらにLIVゴルフへ移る選手が増えるだろうと予測し、何人かの選手から実際に連絡があったと明かしたが、世界ゴルフランキング(OWGR)がLIVゴルフによる世界ランキング登録申請を却下したため、移籍した選手の大半はメジャー大会の出場資格を得るのが難しい。

 それでもダスティン・ジョンソン(Dustin Johnson、米国)は、LIVゴルフに参戦した自身の判断に満足していると話し、ここ2シーズンは楽しかったとコメント。ワトソンも、各チームの支援や買収に関心を示している人がいることを明かし、リーグは今後さらに成長していくだろうと語った。(c)AFP