【10月12日 AFP】中欧スロバキアの国民議会(一院制、定数150)選挙で、ウクライナへの軍事支援停止を公約に掲げ第1党となった中道左派「スメル(道標)」を率いるロベルト・フィツォ(Robert Fico)元首相は11日、親ロシア派政党を含む連立政権を樹立することで合意したと発表した。

 連立を組むのは、親ロシア派「スロバキア国民党(SNS)」とスメルの分派である中道左派「声」。

 SNSを率いるアンドレイ・ダンコ(Andrej Danko)元国会議長は、反移民、ポピュリズムへの傾倒という点でフィツォ氏と価値観を共有している。

 ダンコ氏は7月、ウクライナのロシア占領地域について、「歴史的にウクライナの領土ではない」と述べた。親ロシア派として知られ、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領と握手したり、下院のビャチェスラフ・ウォロジン(Vyacheslav Volodin)議長と自撮り写真を撮ったり、セルゲイ・ラブロフ(Sergei Lavrov)外相を「親友」と呼んだりしている。(c)AFP