【10月7日 AFP】ドーピング違反で暫定資格停止処分を科されているサッカーイタリア・セリエA、ユベントス(Juventus)のフランス代表MFポール・ポグバ(Paul Pogba)が、B検体でもテストステロンの陽性反応を示していたことが分かった。情報筋が6日、AFPの取材で明らかにした。

 イタリア反ドーピング機関(NADO)が最初に行った検査で、ポグバの検体からテストステロン代謝産物が検出されていたが、5日に実施されたB検体の分析でも同様の結果となったことが、この日ポグバに知らされたという。

 この問題に関し、ポグバの関係者はコメントを拒否した。また、NADOもAFPの取材に対し、プライバシーを理由にこの情報の確認を差し控えた。

 世界反ドーピング機関(WADA)の規程では、ポグバは4年間の資格停止処分を科されることになる。

 ただし、過失がなかったことを証明できれば、処分期間は半分に短縮される。また、問題の物質の使用が「競技会外」で行われ、「パフォーマンスのレベルと無関係」であれば、処分は数か月に軽減される可能性もある。

 ポグバの代理人は先月、問題のテストステロンについて、同選手が米国で相談した医師から処方された食品サプリメントによるものだと主張していた。

 ポグバは7日以内にイタリア国立反ドーピング裁判所(TNA)に弁明書を提出することができる。その後TNAが調査を行い、手続きは数週間かかるとみられる。

 また、イタリアではドーピングは犯罪行為であるため、スポーツ司法の手続きに加え、トリノ(Turin)の検察当局による捜査も開始されることになる。

 2022年にイングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)から6年ぶりにユベントスに復帰した30歳のポグバは、8月20日に行われたウディネーゼ(Udinese)との開幕戦でのドーピング検査で違反が見つかり、陽性結果の発表後はチーム練習に参加できていない。(c)AFP