【10月4日 AFP】タイの首都バンコク中心部の商業施設で3日午後4時半ごろ、銃撃があり2人が死亡、5人が負傷した。警察は14歳の少年の身柄を拘束した。

 現場は、タイ人だけでなく観光客にも人気の高級ショッピングモール「サイアム・パラゴン(Siam Paragon)」。目撃者がAFPに語ったところによると、銃声が響くと大勢の人がパニックになり逃げ出した。

 警察庁のトーサック・スカウィモン(Torsak Sukawimol)長官によれば、死亡したのは中国人女性とミャンマー人女性の2人。

 拘束された14歳の少年は精神疾患があり通院していたが、薬を服用していなかったいう。混乱状態にあり、「人々を撃て」と誰かに言われたような気がした、と供述している。

 動画には、黒いシャツとめがね、米国旗をモチーフにした野球帽を着用した長髪の少年が、警察に拘束される様子が捉えられている。

 サイアム・パラゴンに程近い私立学校は、容疑者の少年が同校の生徒であることを認めた。

 サイアム・パラゴンの日本食レストランで働く男性(31)は「午後4時半ごろに大きな銃声が聞こえて、10回ほど続いた」「その後に銃撃があったとの連絡がモール側からあり、みんな逃げ出した」と語った。

 中国人観光客(41)はAFPに、「何が起きたのか分からなかった」「みな隠れる場所を探していた。まるでゾンビ映画のようだった」と話した。(c)AFP/Thanaporn Promyamyai and Montira Rungjirajittranon