【9月28日 AFP】ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領が先週カナダを訪れた際、カナダ議会が第2次世界大戦(World War II)中にナチス・ドイツ(Nazi)の親衛隊(SS)の一員だったウクライナ移民の男性(98)を招いて称賛したことについて、ジャスティン・トルドー(Justin Trudeau)首相が28日、率直な謝罪を表明した。

 ゼレンスキー氏は先週、ロシアのウクライナ侵攻に対する西側諸国の支援を強化するため、国連総会(UN General Assembly)で演説した後、カナダを訪問。

 カナダ議会でゼレンスキー氏が演説した際には、アンソニー・ロタ(Anthony Rota)議長がこの退役軍人の男性を第2次大戦の英雄として紹介すると、スタンディングオベーションが起きた。

 トルドー首相は28日の議会で「22日に起きたこと、そしてゼレンスキー大統領とウクライナ代表団が置かれた立場について、その場にいた全員を代表して率直に謝罪したい」と述べた。

 さらに「(過去の事実を)知らずにこの人物を認めてしまったことは大変な過ちであり、ナチス政権によって著しい苦難を経験した人々の記憶を踏みにじるものだ」と戒めた。(c)AFP