【9月10日 AFP】ラグビーW杯フランス大会(Rugby World Cup 2023)は9日、各地でプールステージの試合が行われ、日本と同じD組では2003年大会覇者のイングランドがアルゼンチンを27-10で下し、白星発進を切った。

 昨年11月に敗れたアルゼンチンに対し、開始3分でトム・カリー(Tom Curry)がレッドカードで退場となる厳しい出だしとなったが、SOジョージ・フォード(George Ford)がドロップゴール(DG)3本、ペナルティーゴール(PG)6本成功とキックで全得点を稼ぎ、チームを勝利に導いた。

 イングランドは、主将のオーウェン・ファレル(Owen Farrell)が危険なタックルで次の日本戦まで出場停止となっているが、代役のフォードのこの日のプレーで、ファレルはフォードから背番号10を奪い返すのに苦労することになるとみられる。

 チームはW杯開幕までの13試合で4勝しか挙げられていなかったが、フォードは英民放ITVで、「この10日間でそれまでとは異なる感触が生まれたと思う」と明かし、「まだ1試合目。次週に向けて積み上げていきたい」と前を見据えた。

 プールBでは、世界ランキング1位のアイルランドが82-8でルーマニアに大勝し、初戦を飾った。

 計12トライを奪ったアイルランドは、けがから半年ぶりに復帰した大黒柱のジョニー・セクストン(Johnny Sexton)が2トライを決めるなどしてチーム最多の24得点を記録した。

 プールCでは、開幕まで不調だった優勝2回のオーストラリアがジョージアを37-15で下し、ボーナスポイント付きの勝ち点5を獲得した。オーストラリアのエディー・ジョーンズ(Eddie Jones)ヘッドコーチ(HC)は就任後6試合で初白星。テストマッチ出場4試合目のFBベン・ドナルドソン(Ben Donaldson)が25点を決めた。

 プールAでは、イタリアがナミビアに52-8で大勝した。(c)AFP/Guy JACKSON