【8月29日 AFP】フランス・アルプス(French Alps)のモーリエンヌ(Maurienne)渓谷で27日、崖崩れが発生した。これを受け当局は28日、同国とイタリアを結ぶ鉄道の運行を31日まで停止すると発表した。一部道路も通行止めとなっている。

 サボア(Savoie)当局によると、崖崩れは27日午後5時15分に発生。総体積700立方メートルの大きな岩が、モンスニ(Mont-Cenis)峠からイタリア・スーザ(Susa)渓谷に通じる道路沿いの防護壁にぶつかったという。

 フランス国鉄(SNCF)はこれを受け、仏シャンベリ(Chambery)・伊トリノ(Turin)間のすべての路線と、モーリエンヌのローカル線TERの運行を停止した。

 フランスとイタリアをつなぐフレジュス(Frejus)トンネルも通行止めとなっており、大型トラックは迂回(うかい)を余儀なくされている。

 フランスのクレマン・ボーヌ(Clement Beaune)交通担当相によると、交通網の正常化には「数日」かかる見通し。

 仏気象局(Meteo-France)で山岳地域を担当するドニ・ロワ(Denis Roy)氏は、アルプス全域を熱波が襲った後、豪雨に見舞われ、その後、崖崩れが発生したと説明した。

 映像前半は崖崩れが発生した時の様子、27日撮影・提供。後半は崖崩れ発生場所付近と周辺の影響、28日撮影。(c)AFP