【8月26日 AFP】第19回世界陸上ブダペスト大会(World Athletics Championships Budapest 2023)は25日、女子やり投げ決勝が行われ、北口榛花(Haruka Kitaguchi)が最終投てきで66メートル73を記録して劇的な逆転を果たし、金メダルを獲得した。

 1投目で65メートル47を記録したコロンビアのフロル・ルイスウルタド(Flor Denis Ruiz Hurtado)が首位に立ち、そのまま優勝を飾るかに思われたが、25歳の北口が最後の投てきでその夢を砕いた。

 オーストラリアのマッケンジー・リトル(Mackenzie Little)も最終投てきで63メートル38を記録して順位を上げ、銅メダルを獲得した。

 北口は、今大会日本人選手の金メダル1号となったことで、国内でやり投げに人気が出ることになるのではないかと考えている。

「やり投げは日本ではあまり人気がないけれど、金を獲得したことで人気が出ると思う」

 また、チェコ人コーチのデビッド・シェケラック(David Sekerak)氏がスタンドから鼓舞しようとする中で「ほぼ怒鳴りつけていた」と明かし、「それでも最後の一投で全部がうまくいって、最高だった。最初は泣くかと思ったけれど今はただ幸せを感じている」とコメントした。

 北口は2年後、東京のファンの前で連覇を目指すことになる。(c)AFP