【8月16日 AFP】フィリピン政府は16日、テオドロ・ロクシン(Teodoro Locsin)前外相を大統領直属の中国特使に任命したと発表した。

 現在、駐英・アイルランド大使を務めているロクシン氏は、ロドリゴ・ドゥテルテ(Rodrigo Duterte)前政権下での外相時代、歯に衣着せぬ物言いで知られた。

 南シナ海(South China Sea)の係争海域における中国船舶の存在をめぐっては、ツイッター(Twitter)への投稿で「うせやがれ」と悪態をつき、後に中国に謝罪したこともある。

 大統領府広報部がフェイスブック(Facebook)の公式アカウントで突然発表した中国特使へのロクシン氏起用について、外務省はコメントを差し控えるとしたが、チェロイ・ガラフィル(Cheloy Garafil)大統領広報相は記者団に対し、ロクシン氏が現在の大使と中国特使とを兼任する可能性を示唆した。(c)AFP