【8月16日 AFP】フィンランドのエリナ・バルトネン(Elina Valtonen)外相は15日、AFPに対し、同国の北大西洋条約機構(NATO)への正式加盟後、ロシアはフィンランド国境に軍部隊を配備するという脅しをまだ実行に移していないとの見解を示した。

 ロシアは4月、フィンランドのNATO加盟を「わが国の安全保障への攻撃」とみなし、「戦術・戦略的観点から対抗措置を取る」と表明していた。

 ロシアと約1340キロにわたって国境を接するフィンランドの加盟を受け、NATOとロシアの境界線は倍増した。

 バルトネン氏はAFPの取材に電子メールで回答し、「ロシアは昨年12月の時点でNATOのプレゼンス拡大に言及し、軍事改革とロシア北西部での新部隊創設を発表していた」が、「こうした取り組みは急速には進んでいないようだ」と指摘。

「ロシアは今のところ、別の場所で忙殺されて手が回らないようだ」「(フィンランドの)東部国境の状況は落ち着いている」との認識を示した。(c)AFP