【8月12日 AFP】サッカーフランス・リーグ1のASモナコ(AS Monaco)で主将を務める元フランス代表FWウィサム・ベン・イェデル(Wissam Ben Yedder、33)について、レイプや性的暴行などの容疑で予審開始が決定した。仏ニース(Nice)の検察が11日、発表した。

 事件は先月、南仏コートダジュール(Cote d'Azur)で起きたとされており、検察は2人の被害者からレイプの告発を受けたと明かしていた。公共ラジオ局フランス・アンフォ(France Info)によると、2人は19歳と20歳の女性で、ベン・イェデルと同選手の弟から「性的な行為を強要」されたと訴えている。

 ニースの検察当局はAFPに対し、ベン・イェデルは司法当局の監視下に置かれ、保釈金90万ユーロ(約1億4300万円)を支払ったと明かした。リーグ1は同日に新シーズンが開幕し、モナコも13日にクレルモン・フット・オーヴェルニュ63(Clermont Foot Auvergne 63)戦を控えるが、ベン・イェデルの出場に影響はない。

 検察によれば、ベン・イェデルは8〜9日に勾留されたが、拘束期間の延長申請は却下された。今回の事件では、ベン・イェデルの弟も同じ容疑で予審開始が決定した。

 モナコは「法的手続き」中であることを理由にコメントを差し控えた。(c)AFP