【8月7日 AFP】フィリピンは6日、中国海警局の船舶が南シナ海(South China Sea)で自国の補給船に放水銃を使用したとし、「違法」で「危険」な行為だと非難した。

 中国側は、自国の領海に「不法」に侵入したフィリピン船を「取り締まるために必要な措置」だったと主張している。

 フィリピンは南シナ海の南沙諸島(スプラトリー諸島、Spratly Islands)沖のセカンド・トーマス礁(Second Thomas Shoal)で、領有権を主張するため艦船を座礁させ、自国の兵士を駐屯させている。沿岸警備隊は駐屯兵用の食料や水、燃料などの物資を運ぶ補給船を護衛していた。

 比軍は、中国船が補給船のうちの1隻の進路を「妨害し、放水した」と説明。「攻撃的な」行為のため、2隻目は積み荷を降ろすことができなかったとしている。

 比沿岸警備隊は中国船の行動について、「乗組員および補給船の安全を無視しており、国際法にも反するものだ」と非難した。(c)AFP