【8月1日 AFP】スウェーデン国会前で7月31日、2人の男性がイスラム教の聖典コーラン(Koran)に火を付ける抗議活動を行った。AFP記者が確認した。

 イラク難民のサルワン・モミカ(Salwan Momika)氏とサルワン・ナジェム(Salwan Najem)氏はコーランを踏みつけ、開いたページに着火した上で閉じた。

 2人は6月にも首都ストックホルムにある主要モスク(イスラム礼拝所)前で同様の抗議活動を行い、中東諸国の猛反発を招いた。

 7月20日にも、ストックホルムのイラク大使館前で抗議活動を実施。コーランを踏みつけたが、火は付けなかった。

 スウェーデン警察は、同国でのコーラン禁止を求める2人に対し、抗議活動を許可した。

 AFPが確認した申請書によると、抗議活動を計画したナジェム氏は「スウェーデン国会の前で抗議活動を行い、コーランの禁止を要求することを希望する」と記した上で、抗議活動において「コーランを燃やす」意向も示していた。

 現場にいたAFP記者によると、抗議活動の参加者はこれまで同様、モミカ氏とナジェム氏の2人だけだった。警察が張った規制線の外では、10人ほどがカウンターデモを行った。

 カウンターデモ隊は、コーランを掲げたり、イラク国旗を振ったり、モミカ氏に向かって叫んだりした。これまでの抗議活動と同じくサングラスを着用していたモミカ氏は、不敵な笑みを浮かべてカウンターデモ隊をあざけった。(c)AFP