【7月28日 AFP】英国防省は28日、ロシアとの関係が深い西アフリカのマリに職員が複数の電子メールを誤送信する問題が発生し、調査を開始したと明らかにした。報道によると、メールには機密情報を含むものもあったという。

 同省は「少数の」メールが誤って転送されたと認めた。英紙タイムズ(Times)は、本来は米国防総省宛てだったメールが、マリに送られたと報じている。

 同紙によると、宛先のアドレスに、米軍が使うドメインの末尾「.mil」ではなくマリで使用される「.ml」と入力されたことが、誤送信を招いた。メールの大半は、職員の休暇に伴うシフト調整といった差し障りのない内容だったが、中には極超音速ミサイルに関する英国の研究内容が詳細に記されたものもあったという。

 マリへの誤送信をめぐっては、英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)も先週、米軍関係のメール数百万通が入力ミスでマリに送られていたと伝えていた。

 マリはロシアの友好国で、民間軍事会社ワグネル(Wagner)も活動している。(c)AFP