【7月11日 AFP】国連(UN)の世界気象機関(WMO)は10日、暫定的なデータによると、7月第1週は世界で観測史上、最も暑い1週間となったと発表した。

 WMOは、気候変動とエルニーニョ(El Nino)現象の影響だとしている。

 本格的な夏を前にスペインではすでに干ばつが発生しているほか、中国や米国は熱波に見舞われている。

 WMOは地表温度と海面温度の両方が最高記録を更新していると指摘。生態系や環境に壊滅的な影響を及ぼす恐れがあると警告した。

 WMOの気象サービス部門の責任者、クリストファー・ヒューイット(Christopher Hewitt)氏は、「われわれは未知の領域にいる。エルニーニョ現象がさらに発達すれば、さらに記録が更新される。影響は2024年まで続くだろう」と述べた。

 欧州の地球環境モニタリング計画「コペルニクス(Copernicus)」も、1940年の観測開始以来、先週が最も気温が高かったとみられるとAFPに述べた。(c)AFP