【7月5日 AFP】英イングランド南東部ルイス(Lewes)の刑事法院は4日、未処理の下水を流して河川を汚染したとして、国内水道事業の最大手テムズ・ウォーター(Thames Water)に対し330万ポンド(約6億円)の罰金の支払いを命じた。

 テムズ・ウォーターは、未処理の下水数百万リットルをガトウィック空港(Gatwick Airport)付近の河川に放出し、野生生物を殺したことを認めている。

 同社の暫定共同最高経営責任者(CEO)を務めるキャスリン・ロス(Cathryn Ross)氏はこの日、「6年前に発生したガトウィック川(Gatwick Stream)とモール川(River Mole)の言語道断と言える汚染について、陳謝する」「起こってはならないことだった」と述べた。

 ロス氏は、先週CEOを辞任したサラ・ベントリー(Sarah Bentley)氏の後任。

 テムズ・ウォーターは首都ロンドンとその近郊の住宅や企業など1500万の顧客がおり、140億ポンド(約2兆5700億円)近くの負債がある。(c)AFP