【7月4日 AFP】スイス東部で先月起きた大規模な土砂崩れが集落の寸前で止まったため被災を免れたブリエンツ(Brienz)村で3日、安全宣言が出された。

 村は、グラウビュンデン(Graubunden)州のスキーリゾート、ダボス(Davos)近郊に位置する。村を見下ろすインゼル(Insel)山で土砂災害の危険が高まり、84人の住人全員は5月に退避した。その後、6月15日夜から16日にかけて約150万立方メートルの土砂が崩落。しかし、厚さ1メートルの土砂は学校の寸前で止まり、村は難を逃れた。

 地元当局は「避難から52日、災害発生から18日が経過し、日常生活の再開が可能」になったとしている。上空の飛行禁止措置も4日に解除される。

 ただ村の北側一帯は現在も立ち入り禁止で、足を踏み入れた場合、5000スイス・フラン(約80万円)以下の罰金が科される。(c)AFP