【6月27日 AFP】ロシアのセルゲイ・ラブロフ(Sergei Lavrov)外相は26日、同国の民間軍事会社ワグネル(Wagner)の創設者エフゲニー・プリゴジン(Yevgeny Prigozhin)氏の反乱後も、アフリカ西部マリと中央アフリカでの同社の活動は続けられると表明した。

 ラブロフ氏はロシア国営テレビRTのインタビューで、ワグネルの傭兵(ようへい)はマリと中央アフリカで「今後も(軍の)指導員という勤めはもちろん続ける」と述べた。

 ロシアとワグネルは、フランスなど欧州諸国に「見捨てられた」両国からの要請で、軍の指導員を派遣し、「指導部の安全確保」に努めていると主張した。

 西側諸国は、ワグネルはロシアの影響力を強めるための手段となっており、拷問や天然資源の搾取にも関与していると非難している。

 ラブロフ氏は、プリゴジン氏の反乱後にパートナー諸国からウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領に支持を表明する電話が何本もかかってきているとし、ロシアと同盟国との関係は揺るぎないと強調。「その他の国々は、率直に言って気にしない。わが国と西側諸国との関係は損なわれている」と述べた。(c)AFP