【6月18日 AFP】南アフリカのシリル・ラマポーザ(Cyril Ramaphosa)大統領は17日、ロシア・サンクトペテルブルク(St. Petersburg)でウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)同国大統領と会談し、交渉によるウクライナとの停戦を呼び掛けた。

 ラマポーザ氏はセネガル、ウガンダなどアフリカ7か国の首脳、政府高官から成る代表団のメンバーとしてプーチン氏と会談。停戦、主権尊重、全当事国の安全保障、黒海(Black Sea)経由の穀物輸送の保証、捕虜と連れ去られた子どもの送還など10項目の和平案を提示した。

 国営ロシア通信(RIA-NOVOSTI)によると、ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ(Dmitry Peskov)報道官は和平案について「いずれも実現は極めて難しい」と語った。ただし、「プーチン大統領は検討することに関心を示している」とも述べた。

 代表団は前日にはウクライナの首都キーウを訪れ、ウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領と会談。ゼレンスキー氏は代表団に、ロシア軍がウクライナ領内から撤退しない限り和平交渉には応じられないとの立場を重ねて表明した。(c)AFP