【6月12日 AFP】男子ゴルフ米国ツアー、カナディアン・オープン(RBC Canadian Open 2023)は11日、カナダ・トロントのオークデール・ゴルフ&CC(Oakdale Golf & Country Club、パー72)で最終日が行われ、プレーオフを制したニック・テイラー(Nick Taylor、カナダ)が地元選手として69年ぶりの優勝を果たした。

 テイラーはこの日スコアを6ストローク伸ばし、通算17アンダーでトミー・フリートウッド(Tommy Fleetwood、イングランド)と並んでプレーオフに勝負を持ち込んだ。

 パー5の18番で行われた1ホール目はお互いにバーディーを奪い、18番と9番での2ホール目、3ホール目はどちらもパー。しかし18番に戻って迎えた緊張のプレーオフ4ホール目、フェアウエーのバンカーにつかまったフリートウッドは2打目がショートしてグリーンを逃したのに対し、テイラーは2オンに成功したが、カップまでの距離はまだ約22メートルあった。

 それでも、フリートウッドがアプローチで約3.6メートルまで寄せる中、テイラーは自身キャリア最長となるイーグルパットを沈めて劇的なツアー3勝目を収めた。客席を飛び出した観客がグリーンに駆けつけて祝福する中、テイラーは涙を流し、1954年のパット・フレッチャー(Pat Fletcher)以来となる地元優勝を喜んだ。

 タイレル・ハットン(Tyrrell Hatton、イングランド)が上がり4ホールで連続バーディーを奪ってスコア「64」をマークし、「67」の同胞アーロン・ライ(Aaron Rai)や3日目を終えて首位に立っていた台湾の潘政琮(Pan Cheng-tsung、パン・チェンツェン)とともに1打差3位タイに入った。(c)AFP