【6月12日 AFP】11日に行われた全仏オープンテニス(French Open 2023)男子シングルス決勝で男子単独最多となる四大大会(グランドスラム)通算23勝目を挙げたノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が、1969年以来の年間グランドスラム達成を狙うとほのめかした。

 試合後に行われた国営テレビのフランス2(France 2)のインタビューで今後の目標について問われると、「24、25回目」のグランドスラム優勝だと答え、「今年は調子が良い。二つのグランドスラム(全豪オープン<Australian Open Tennis Tournament 2023>と全仏オープン)で優勝したのだから、そこを目指さない理由はない」と述べた。

 まずはウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2023)での5連覇を目指すとし、「歴史をつくり続けていくやる気と刺激に満ちている」と話した。

 同一シーズンで全ての四大大会を制す年間グランドスラムを達成したのは、男子では1969年のロッド・レーバー(Rod Laver、オーストラリア)が最後となっている。ジョコビッチは2021年にもレーバー以来の偉業に迫ったが、惜しくも全米オープン(US Open Tennis Championships 2021)決勝でダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev、ロシア)に敗れた。

 ジョコビッチはこの日、キャスパー・ルード(Casper Ruud、ノルウェー)を7-6(7-1)、6-3、7-5で下して3度目の全仏オープン制覇を果たし、グランドスラムの優勝回数で並んでいたラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)を抜き単独最多となった。(c)AFP