【6月7日 AFP】男子ゴルフ米国ツアー(US PGA Tour)のジェイ・モナハン(Jay Monahan)コミッショナーは6日、LIVゴルフリーグ(LIV Golf League)との事業統合の発表を受け、自身に向けられた「偽善者」というレッテルについては理解できると述べた。

 モナハン氏は、設立以来LIVゴルフに対して抗議し、ツアー内の選手たちには巨額の報酬につられて参戦しないよう働きかけていた。

 この日、米ツアーとDPワールドツアー(DP World Tour、欧州ツアー)がサウジアラビアの後援を受けるLIVゴルフと提携することが発表された後、モナハン氏はカナディアン・オープン(RBC Canadian Open 2023)の開幕を前にして、カナダ・トロントで選手たちとの会合に出席した。

 米メディアは、発表を前に事業統合について知らされていなかった選手たちは激怒し、モナハン氏に異議を唱えたと報じている。

 新団体で最高執行責任者(CEO)を務めるモナハン氏は、メディア向けの電話会議で自身に対する批判は避けられないことを認め、「私は過去の発言や自身の立ち位置についてすべて認識している。人々が私を偽善者と呼ぶのは分かっている」と述べた。

 米スポーツ専門チャンネルESPNは、米ツアーの2大スターであるタイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)やロリー・マキロイ(Rory McIlroy、北アイルランド)も、この発表について何も知らされていなかったと伝えている。(c)AFP