【6月4日 AFP】インド東部オディシャ(Odisha)州バラソール(Balasore)付近で2日に起きた列車衝突事故の現場では、車両が線路から離れた場所に散乱しており、中には完全に裏返しになっている車両もあった。

 事故の経緯に関する情報は錯綜(さくそう)している。複数の報道では、信号の問題により東部コルカタを出発し南部チェンナイ(Chennai)に向かっていたコロマンダル特急(Coromandal Express)が別の線路に誤進入したのがきっかけになったとする鉄道関係者の話が伝えられた。

 報道によると、この特急は停車中の貨物列車に追突。押し出された貨物列車に南部ベンガルール(旧バンガロール、Bangalore)を出発しコルカタへ向かっていた別の特急が突っ込んだもよう。

 現場では救急隊員が、押しつぶされた車両の中で生存者を捜索。線路脇には白いシーツで覆われた多数の遺体が並べられていた。

 オディシャ消防署の幹部は、現時点で死者は288人だが、380人近くに上る可能性もあるとしている。(c)AFP