【5月23日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)で通算10度のオールスターゲーム(NBA All-Star Game)選出を誇るカーメロ・アンソニー(Carmelo Anthony)が22日、現役引退を表明し、20年間のキャリアに正式に幕を下ろした。

 昨年4月にロサンゼルス・レイカーズ(Los Angeles Lakers)の一員としてプレーした試合が現役最後となった38歳のアンソニーは、自身のインスタグラム(Instagram)アカウントに投稿した動画で引退の決意を明らかにした。

 冒頭では「自分には何もなく、コートの上のボールと何かもっと大きな夢があるだけだった日々を思い出す」と語り始め、「自分をカーメロ・アンソニーにしてくれた人々と場所に永遠に感謝している。しかし、自分の名前を知らしめてくれたコート、そして自分に目標と誇りを与えてくれた競技に別れを告げるときが来た」と続けた。

 2003年のNBAドラフトで全体3位指名を受けたアンソニーは、バスケットボール界屈指のスコアラーの一人としてコートを去る。NBAでの20年間では1試合平均22.5得点の成績を記録し、通算2万8289得点、同7807リバウンド、同3422アシストをマークした。

 デンバー・ナゲッツ(Denver Nuggets)でキャリアを開始し、2010年にニューヨーク・ニックス(New York Knicks)へ移籍して7季プレー。その後はヒューストン・ロケッツ(Houston Rockets)やポートランド・トレイルブレイザーズ(Portland Trail Blazers)、そしてレイカーズを渡り歩いた。

 米代表メンバーとして国際大会にも出場し、2004年アテネ五輪で銅メダルを獲得した後、2008年北京五輪、2012年ロンドン五輪、そして2016年リオデジャネイロ五輪の3大会連続で金メダルに輝いた。(c)AFP