【5月21日 AFP】(更新)先進7か国(G7)首脳会議(サミット)参加のため来日中のウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領が21日、東部の激戦地バフムート(Bakhmut)を同国が依然掌握しているのかとの質問に対して「そう思わない」と語り、同市の陥落を事実上認めたと受け止められた。しかし大統領はその後、同市の陥落を否定した。

 セルヒー・ニキフォロウ(Sergii Nykyforov)大統領報道官はフェイスブック(Facebook)に、「大統領はバフムートの陥落を否定した」と投稿した。

 ゼレンスキー氏は当初、「バフムートは依然、ウクライナの掌握下にあるのか。ロシアは制圧したと主張しているが」との記者からの質問に対し、「そうは思わない」と回答。このやり取りについてニキフォロウ氏は、ロシアが制圧を主張している点について否定する発言だったと説明した。

 ゼレンスキー氏は、「(バフムートには)何も残っていない」「きょうから、バフムートはわれわれの心の中にだけ存在する」とも語っていた。(c)AFP