【4月18日 AFP】インドネシア・バリ(Bali)州当局は17日、地元で神聖視されている木にもたれかかるなどして自身のヌード写真を撮影し、インターネットサイトに投稿したロシア人の女性観光客を強制退去させたと明らかにした。

 当局によると、女性は自称・不動産投資家のルイザ・コシフ(Luiza Kosykh)さん(40)。16日にバリ島デンパサール(Denpasar)からモスクワに送還された。

 コシフさんは樹齢700年のバンヤンノキを背にしたヌード写真が拡散したのを受け、12日に身柄を拘束されていた。

 来年12月まで有効な一時滞在ビザで今年1月に入国していたコシフさんは、写真は数年前に撮影したもので、霊木とは知らなかったと主張。しかし、この木を神聖視する地元のヒンズー教徒の怒りを買ったとされる。

 バリ島では2週間前にも、神聖な山の上で下半身を露出した写真をインターネット投稿したロシア人男性が強制退去となったばかり。

 バリでは、ヒンズー教文化に対する尊敬の念を欠く観光客の行動が目立つようになり、当局は取り締まりを強化している。(c)AFP