【4月8日 AFP】イタリア北西部の森林地帯で、ジョギング中の男性(26)が熊に襲われ死亡した。関係筋が7日、AFPに明らかにした。

 同筋によれば、男性は5日、トレンティノアルトアディジェ(Trentino Alto Adige)州カルデス(Caldes)村付近の山岳地帯でジョギングをしていた。

 帰ってこないという家族からの連絡を受け、捜索が夜通し続けられた結果、男性は遺体で発見された。首と腕、胸に深い傷があり、関係筋は、国内で報道されている通り、7日に行われた検視で熊に襲われたと結論付けられたと明らかにした。

 同地域では先月にも男性が熊に襲われる事故が発生しており、1996〜2004年に熊が再導入されたリスクについて論争が起きている。

 トレント(Trento)自治県のマウリツィオ・フガッティ(Maurizio Fugatti)知事は7日の会見で、熊を確認次第、追跡して殺す方針が決定したと述べた。

 一方、動物保護団体ENPAの元副代表、アンナマリア・プロカッチ(Annamaria Procacci)氏は、熊は通常、人には近づかないと主張。地元当局は母熊が子育てをしている地域には人を近づけないようにするなどの予防策を取るべきだと訴えた。(c)AFP