【3月12日 AFP】北朝鮮の朝鮮中央通信(KCNA)が12日報じたところによると、朝鮮労働党中央軍事委員会拡大会議が開かれ、「実践的な」戦争抑止措置を講じることが決定された。会議には金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)党総書記も出席した。

 KCNAは、「会議では戦争抑止力を効果的かつ強力・攻勢的に運用するための重大な実践的措置について議論し、導入を決定した」としている。

 狙いについては「米韓両国の挑発がレッドライン(譲れない一線)を越えた現状に対処する」ためとした。

 米韓両国は13日から、北朝鮮に対する抑止力強化に向け、合同軍事演習「フリーダムシールド(自由の盾、Freedom Shield)」を開始する。北朝鮮側は、こうした動きは同国への侵攻のリハーサルだと反発している。

 専門家は、北朝鮮は米韓軍事演習を口実に、さらなるミサイル発射試験、場合によっては核実験を強行する公算が大きいとみている。(c)AFP