【2月19日 AFP】北朝鮮は18日午後、大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験を行った。朝鮮中央通信(KCNA)は19日、「抜き打ち訓練」の一環で、「火星15(Hwasong 15)」が使用されたと伝えた。

 新たな発射実験を受け、日米韓や先進7か国(G7)、欧州連合(EU)は一斉に非難。G7は「国際社会の結束した対応を要する」と呼び掛けた。

 KCNAは、「平壌国際空港(Pyongyang International Airport)から発射されたミサイルは最高高度5768.5キロまで上昇し、989キロの距離を4015秒間飛行し、公海上の予定水域に正確に着弾した」と伝えた。

 日本政府は18日、ミサイルは約66分間飛行したと発表。射程は1万4000キロを超え、米国全土が含まれるとの認識を示した。

 KCNAは「発射実験は事前通告なしに抜き打ちで行われた」とし、金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong Un)朝鮮労働党総書記が自ら命じたと報じた。

 北朝鮮は17日、予定されている米韓の軍事演習に関し、「前例のない」強力な対応を示すと警告していた。米韓両国は今月、北朝鮮の核の脅威を想定した机上演習を行う予定。

 KCNAは、今回の実験は北朝鮮の核抑止力に対する信頼性を示す「明確な証し」だと述べた。(c)AFP