【2月1日 AFP】ドイツ警察は1月30日、23歳の女性が刺殺された昨年の事件について、この女性とよく似た女が自分の死を偽装するため殺害していたと発表した。

 バイエルン(Bavarian)州の町インゴルシュタット(Ingolstadt)で昨年8月、車から複数の刺された痕がある女性の遺体が見つかった。

 警察は当初、被害者は車の所有者だとしていたが、翌日になり「驚くほどよく似た」別人だったと訂正した。

 この事件に関連し、イラク系ドイツ人の女(23)とコソボ人の男(23)が殺人容疑で逮捕された。

 警察は、女が家族と問題があったため、身を隠すため自らの死を偽装したとみている。女はソーシャルメディアを通じて複数の女性に接触し、直接会おうと誘っていた。

 女は8月上旬、被害者に接触、16日に会う約束を取り付けた。主要紙南ドイツ新聞(Sueddeustche Zeitung)によると、女は美容師で、被害者に化粧品を渡すと約束していた。

 同紙によると、被害者と女は、「長い茶髪、褐色の肌、濃い化粧」という共通点があった。

 容疑者2人は、シュツットガルト(Stuttgart)近くのハイルブロン(Heilbronn)にある被害者の自宅に行き、被害者を車に乗せた。インゴルシュタットに戻る途中、被害者に車から降りて林の中に入るよう誘い、何度も刺して殺害したとされる。(c)AFP