【1月5日 AFP】米小売り・IT大手アマゾン・ドットコム(Amazon.com)は4日、人員削減の規模を1万8000人以上に拡大すると発表した。経済の先行きが不透明であることや、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)中に急速に雇用を拡大したことを理由に挙げている。

 アンディ・ジャシー(Andy Jassy)最高経営責任者(CEO)は従業員向けの発表で、「1万8000人以上の人員削減を予定している」と述べた。米メディアは昨年11月、アマゾンが従業員1万人の人員削減を計画していると報じていた。

 ジャシー氏によると、対象者の一部は欧州の従業員で、18日から通知する。職員の一人が「外部に情報を漏らしたため」、急きょ発表することになったという。

 アマゾンは新型コロナの流行でオンラインショッピングの利用が増えたのを背景に、急激に従業員を増やした。2020年初めから2022年初めまでの間に、従業員数は倍増した。

 アマゾンは昨年9月末時点で、世界で約154万人を雇用していた。これにはクリスマスシーズンなどの繁忙期に雇用される季節労働者は含まれていない。(c)AFP