【9月9日 AFP】エリザベス女王(Queen Elizabeth II)が8日に死去したことを受け、英国の著名人が次々と弔意を示した。

 伝記映画『クィーン(The Queen)』で女王役を演じた俳優のヘレン・ミレン(Helen Mirren)さんは、「エリザベス女王の時代の一員であることを誇りに思う」とコメント。「王冠の有無にかかわらず、高潔さの象徴だった」と女王を悼んだ。

 ウィンザー城(Windsor Castle)近くに邸宅を構える歌手のエルトン・ジョン(Elton John)さんは、女王の死を「深く悲しんでいる」と述べた。ジョンさんは1998年、女王からナイトの称号を授与された。

 ジョンさんは「女王は周囲を鼓舞する存在であり、素晴らしい時も暗い時も、礼節と品位、真心を持って英国を導いた」とインスタグラム(Instagram)に投稿。「エリザベス女王は、子どもの頃からきょうにいたるまで、私の人生の大部分を占めてきた。心から寂しく思うだろう」とつづった。

 同じく歌手のミック・ジャガー(Mick Jagger)さんは、自身の人生には常に女王が存在していたとして、「子どもの頃、女王の結婚式のハイライトをテレビで見たことを今でも思い出せる。若く美しい女性から国民に愛されるおばあちゃんになる過程を覚えている」と述べた。

 人気小説「ハリー・ポッター(Harry Potter)」シリーズを手掛けた作家のJ・K・ローリング(JK Rowling)さんは女王について、「休息を得た」「亡くなる間際まで公務を果たし、全世界にとって英国の不朽で前向きな象徴となった」と述べた。

 ロックバンド「ブラック・サバス(Black Sabbath)」のフロントマン、オジー・オズボーン(Ozzy Osbourne)さんは、「最も偉大な女王」だったと追悼。「エリザベス女王のいない英国を思うと途方に暮れる」と述べた。オズボーンさんは2002年、エリザベス女王即位50周年の記念コンサートに出演。最近、米国から英国に戻る計画を発表した。

 女性グループ「スパイス・ガールズ(Spice Girls)」のメンバーでサッカー元イングランド代表のデビッド・ベッカム(David Beckham)さんの妻、ヴィクトリア(Victoria Beckham)さんは、「全世界」が女王の死を悲しんでいるとして、「女王の揺るぎない誠実さと奉仕は記憶に刻まれるだろう」と語った。

 ロックバンド「ビートルズ(The Beatles)」の元メンバー、ポール・マッカートニー(Paul McCartney)さんは、「エリザベス女王万歳。国王万歳」とツイッターに投稿。マッカートニーさんは1997年に女王からナイトの称号を授与され、2012年には女王即位60周年のコンサートに出演した。(c)AFP